40年ぶりの同窓会での出来事

 先年、私が卒業した高専の、40年ぶりの同窓会が開かれました。場所はとある大きな温泉ホテル。別々に宿に入り、めいめいが好き勝手に温泉に入って、くつろいで、夕方の宴会を待つ、というスケジュールでした。
 郷里を離れている人間も多く、ほとんどの学友たちが、40年ぶりに再会したのでした。なにしろそれだけの年月がたっているので、顔がすっかり変わっている人が多い。顔を合わせても、相手が誰だか、なかなかわかりません。
 さて、そのホテルには、たまたま同窓会に出席したK君によく似た人が、当日宿泊していました。
 で、ある者が、風呂場で顔を合わせたその人に訊いたのです。
 「あれ、もしかしてK君?」
 「いいえ、違いますけど」
 当然そういう答えが返ってきます。
 しかし、そんな受け答えを知らない別の学友が、また呼びかけます。
 「おう、Kじゃないか」
 「いえ、Kじゃありません」
 そんなことをくり返して、とうとうその人は、声をかけられそうになっただけで、
 「いえ、私はKさんじゃありませんよ」
 と機先を制して言うようになったそうです。www.ffreplicas.net

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